【保存版】SBI証券でフライングクロスをやってみたよ!【コスト計算編】
きのこ丸です。
本日もご訪問いただきありがとうございます。
さて、4月の優待クロスは波乱の展開となりました。
これまであまり逆日歩の付いてこなかった、くらコーポレーションで6,900円の高逆日歩がついたほか、東建コーポレーションでも6,000円の逆日歩が付きました。
きのこ丸も東建コーポで逆日歩を被弾しました。。。
こうなると制度クロスの恐ろしさが顔を出します。(´・ω・`)
ということで今回は制度クロス1本ではなく、一般制度クロスについても導入を検討し、SBI証券のフライングクロスに挑戦してみました。
もうすでに多くの方に知れ渡っている方法ですので、
いまさらかい!!
と言う気がしなくもないですが、これから挑戦してみようと考えている方の少しでも参考になれば幸いです。
前回のSBI証券でのフライングクロスをやってみた!の記事はコチラから。
今回は、コスト計算についてまとめてお送りします。(なお、配当調整金についてはすべて割愛します。)
コスト計算の前に①・・・カレンダーの確認
まずは、実際に費用検証していく前に、カレンダーの確認をしていきたいと思います。
受渡日や金利の日数計算に重要となりますので、頭に引っ掛けておいていただければと思います。
ちなみに約定日+3営業日後が受渡日となります。
コスト計算の前に②・・・SBI証券の手数料形態の確認
今回の計算に必要な手数料、利率などは以下の通り。それぞれSBI証券のホームページから確認可能です。
信用取引にかかる費用
・スタンダードプラン 50万円超 360円(税込388円)
・信用買い(制度)買方金利 2.80%
・信用売り(一般短期)貸株料 3.90%
現物取引にかかる費用
・スタンダードプラン 100万円まで 487円(税込525円)
コスト計算の前に③・・・日数計算の確認
金利や貸株料の日数計算も結構ややこしくなります。
通常のクロスだけでしたら、(GMO証券の場合)
①信用売り(100円+貸株料)
②信用買い→現引(100円+金利)
③現渡(0円)
④逆日歩(それぞれ)
と簡単なのですが、フライングクロスとなると手順が増えるため、その分複雑になってきます。
その計算の前にそれぞれの日数計算の確認ですが、簡単にまとめるとそれぞれ受渡日基準で、
貸株料・買方金利・・・両端(両取り)で日数計算
逆日歩・・・片端前取りで日数計算
と頭に入れておけば間違いないでしょうか。
例えて言うと、
温泉旅館に遊びに行った時に、
逆日歩旅館は、
・日帰りだったら宿泊料0円。
・1泊2日だったら1日分の宿泊料がかかるよ!
貸株料・買方金利旅館は、
・日帰りでも1日分の宿泊料。
・1泊2日だったら2日分の宿泊料がかかるよ!
といった感じでしょうか?
実際にコスト計算を検証してみた!
それでは早速コスト計算をしていきたいと思います。
結論から書きますと、今回かかった費用の合計は、2,556円でした。
この金額を以下で分解、検証していきたいと思います。
なお、今回はくらコーポレーション200株でフライングクロスを行いました。
①信用売りにかかった費用
明細にはこんな感じに記載されています。
ここはそんなに難しくありません。
1回分の信用取引の手数料が、360円。+消費税を加算して、合計388円です。
(この時点では決済されていません。)
②現物買いにかかった費用
明細にはこんな感じに記載されています。
今回は、信用買→現引という方法で取得しました。
信用買いの手数料として、1回分の信用取引の手数料が、360円。
+消費税を加算して、388円。(この時点では決済されていません。)
現引した際に金利も含めて決済されます。
買方金利の計算については、日をまたがなくても(日帰り)1日分かかりますので、
4,660円×200株×2.80%×1/365日=71円。
360円+71円+28円=459円
一番右側の列の-932,459円と言うのは、
株式本体の取得代金(4,660円×200株=932,000円)に、459円の手数料が加算された金額、ということがわかります。
②の費用計 459円
③強制決済にかかった費用
明細にはこんな感じに記載されています。
ここがフライングクロス特有の費用計算になるかと思います。
①の信用売り分が、強制的に反対売買により、決済されるというイメージです。
①の費用、360円+消費税28円の合計388円がここで決済されます。
さらに、①の貸株料が計算されます。
今回は、4/19約定、4/26強制決済なので、受渡日はそれぞれ4/24(月)、5/1(月)。
貸株料旅館の日数計算はどうだったでしょうか?
日帰りでも1日分の宿泊料、1泊2日だったら2日分の宿泊料がかかりますので、
今回は8日分の日数計算になります。
4,660円×200株×3.90%×8/365日=796円
最後に強制決済による1回分の信用取引の手数料が、360円。
+消費税を加算して、合計388円。
表の「手数料/諸経費等税額」の列の金額(1,516+56=1,572)と、
これまで計算した、
388円+796円+388円=1,572円 が一致しました。
③の費用計 1,572円
④現物売りにかかった費用
こちらもフライングクロス特有の費用です。
明細にはこんな感じに記載されています。
現物売の手数料として、1回分の現物取引の手数料が、487円。
+消費税を加算して、525円。
※ここは、信用売建てしておいて、現渡したほうが安くなった・・・かな。
④の費用計 525円
まとめ
今回かかった費用①~④ 合計2,556円
普段のクロスの場合は、①②と③のうちの貸株料、そして逆日歩を加えた費用がコストとなります。
つまり、③の強制決済分と、④が余計にかかるというイメージです。
今回は、SBI証券ですべて取引を行いましたが、費用が安い証券会社で取引を行えばもっとコストは抑えられるものと考えています。
具体的には、上記の②④は、SBI証券より安く取引できる証券会社がありますので、そちらで取引すればよいかと思います。
ただしその場合は、損益がSBI証券と他の証券会社で別々に計上されます。
その為、他の取引でうまく調整できない場合は、確定申告で損益通算をする必要が出てきます。
あとがき
ということで、今回はSBI証券でのフライングクロスにかかったコストについて検証していきました。
既に先駆者のみなさんがコストの計算方法や、銘柄ごとの概算を示してくれていますが、
こうして実際に自分で計算を確かめることでしっかりと頭に叩き込むことができました。
やっぱり自分の目で現場を知ることは大事ですね!(←昭和生まれ炸裂。笑)
うまく伝えられたでしょうか?なにかありましたらご指摘いただければ幸いです。
なかなか自分の思っていることを相手い伝えるのって大変ですね。笑
「まんがでわかる伝え方が9割」によると、
大事なポイント1:自分の頭の中をそのままコトバにしない
大事なポイント2:相手の頭の中を想像する
大事なポイント3:相手のメリットと一致するお願いをつくる
ことが大切なんだそうです。
作中では、主人公が仕事に忙しい彼氏と、デートに行きたい場面が描かれていました。
ストレートに「デートに連れて行って!」と伝えるのではなく、
相手の頭の中を想像し、(無類のラーメン好きで仕事の気分転換をしたい!)
相手のメリットと一致するお願いをつくる。(新しいラーメン屋に行ってみよう!)
ということで、相手の態度を「ノー」から「イエス」に変える伝え方が伝授されていました。
マンガなので1時間くらいでサクッと読めてしまい、旅行の移動時間のお供にぴったりでした。
ということで長くなってしまいましたが、今回はここまで。
前回のSBI証券でのフライングクロスをやってみた!の記事はコチラから。
本日もお読みいただきありがとうございました。(^O^)